晴れわたる空の下、栃木県は足利へ。
今から500年くらい前、世界に名を馳せた ‘足利学校’を横目に、街から外れていきました。 すると、ドーン。 急斜面に波打つワイン用葡萄の枝。 ここは知的障害者更生施設「こころみ学園」の ワイナリー‘COCO FARM&WINERY’。 農民ロッソ・ドライ、北海ケルナーなど 人気ワインをどんどん出してるワイナリーなんです。 挨拶もそこそこに早速・・・。 まぁ、仕事で来たわけですから・・・。 っていつの間にか、 ワインの説明をして頂いた、Kさん。 50年前、この場所を設立した園長さんに お会いすることはできなかったけれど、 当時のお話から様々聞かせて頂きました。 50年前、特殊学級の担任をしていた園長さんは 「特殊学級を卒業した子どもたちの二割は社会で仕事に就けない。 彼らと一緒にここで働きながら暮らしたら楽しいだろうな」と。 それが始まり。 ワイナリーが目的ではなく、彼らと一緒に過ごすため、 彼らの健康維持のためだったのです。 徐々にワインの質の強化に努め、現在90名近くの 園生が一緒にワインをつくっています。 「当時、フワフワした少年の手が、青年、そして農夫の手になった」 と園長は喜んでいるそう。 そんなお話を聞きながら、 ワイナリーの設備を見学させてもらいました。 貯蔵庫。 1つのタンクに1万本分のワインが! こちらは瓶詰めを行う無菌室。 この中で同時に行う異物混入チェック。 なんと、蛍光灯をバックに肉眼で判別してるんだって。 「仕事を与えている」のではなく、 「得意だから任せている」のだそう。 暗記が得意な人がいたり、漢字が得意だったり、 計算が速かったり。 ほんと、優劣じゃなくて個性だよね。 ここは樽発酵。 なんとこやつらモーツァルトを聴きながら寝ているんです。 2006年、モーツァルト生誕250周年から始めたもの。 うん、きっと悪い子には育たないでしょうね。 樽上のピヨってやつから、 発酵時に発生する二酸化炭素がボコボコとなるわけ。 そんでもって、うりゃ。 スパークリングワイン、瓶内2次発酵。 これは初めて見たけど、結構不気味・・・。 こんな感じでヒトマワリ。 すべての施設をしっかりとした説明付きで 案内して頂いた、Kさん。 ありがとうございます。 っと。もちろんここで終わりません。 やっぱりカフェがありました。 ご飯です。 もう、見たままの味ですよ。 毎日食べれたなぁ。 噛み締めて食べても、いつかは完食。 儚いものです。 締めくくりは、ブドウ畑のテッペンへ! それが、急斜面なもんで大変なんです。 ここに葡萄が実をつけていくんだなぁ~。 こんな道を登りつめ、 辿り着いたがここ。 足元みると、なかなかすごいッス。 運動不足の方はナメテかかると大変なことになりまっせ。 帰り際に、必死に手を振ったり、頭を下げたりしてくれた 園生がすごく印象的で。 園長さんが大事に育ててきたこの場所を これから誰かが、さらに社会と強く結び、 ここのメンバーにも早く‘当たり前’が 訪れるといいなと。 今は2ヶ月に1度の街への買出し。 そんな関わりを増やすために こいつを目印に一度行ってみて下さいな。 で、このワイン。 CHUBBYで飲めるんです。 来月から。 まずは那須でのイベント、0406にて味わえますよー。 その詳細はまた、後ほど。
by chubblog
| 2008-03-13 23:30
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