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‘左官’
2ヶ月ちょっとしてようやく、簡潔に書けるかなと。

茶日の壁について、1人の職人について。

まず、こんなカッコイイ名刺持った職人さんいる(笑)!?
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「左官」、、、のみ。

メルアドも「sakan」やし。


2月末に九州に行って
互いのイメージをすり合わせて、
その後も細かな連絡をとりながら、
迎えた4月中旬の作業開始。





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茶日の壁は
「職人‘たっつん’とともに生み出したかったから、土壁になった」
これが本音。

もし彼が塗装の職人だったら、壁はペンキだったかもしれないし(笑)

「職人さんが仕上げました。」
ではなく、
「たっつんの仕事です。」

そう説明したくなる壁。

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それ相応の準備と覚悟でもって
大分県からやって来てくれた今回。

おそらく、ひとつは自分の可能性への挑戦。

ふたつめは、茶日壁であるというプレッシャー。

最後は家族の前だから。。。かな。

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たっつん、実は東京出身。

親父さんは東京で大工の棟梁。

その親父さんと
「いつの日か一緒に家を建てたい」と
自分は左官の修行のために九州へ。

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その親父さんに初めて
自分の仕事を見せるのですよ。

‘茶日’がつなぐ親子の絆。。
そんな後付けの綺麗事をでっち上げたわけです。

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「土の良さを伝えたい」
そのことが大きなテーマとしてありながらも
耐久性、色、様々なことを考えて、100%の土壁でなく、
多くのアイディアを投げてくれた、たっつん。

赤土、漆喰の配合は同じでも、
場所によってはワラを混ぜ、
場所ごとに塗り方を変え、
見ても触っても驚きと発見のある壁をつくってくれた。

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土はすべて九州から。

漆喰は化学合成糊などを一切使わず、
食用に利用された赤貝の貝殻をリサイクルして
主原料にした貝灰漆喰を使用。

「自然にあるものを壁として再利用する」
‘職人技’という何か特別なものではなく、
ごく自然な行為として
‘左官’の基準を捉える彼は
当たり前に今回の材料を揃えてくれて。

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作業に入る前の不安を
ブツけてくれたりもしたけど、

実際に壁を触り、壁の前に立った、‘職人’は
最後まで一度もブレなかったね。

むしろ日に日に自信をつけているようにも見えたり。

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しかもその圧倒的な作業スピードにより、
予定より早く進む、進む。

多くの方のご協力を得て、
たくさんの人の手が加わり、
茶日の壁は徐々に生まれていきました。

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そして、フロアの正面の壁には
土と漆喰の配合を変えた3種の壁で
グラデーションを。

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それが茶日の灯りと混在し、
今の茶日の土台となってくれています。

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この環境で最高の仕事をしてくれた、たっつんに感謝。

たっつんを長い間、東京に送り出してくれた、日田の皆様に感謝。

それから最強助っ人でした、都倉家の皆様。ありがとうございます。

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お母さんの
「まさかここまでやるとは、、、(笑)」
のボソッと一言と、

親父さんの
‘笑顔の頷き’が

今回のすべて、、ではないでしょうか。

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ボクら2人の今回の仕事に対する自己評価は
数年して振り返ってみてから、、、

と言いたいところですが、
近々、呑みながら話しましょう。
だいたい、結果はわかっていますが(笑)


人に愛され続ける壁として、
出来るだけ長く、守ってゆければと思います。




全然、簡潔に書けなかったし、、、
by chubblog | 2010-07-06 22:43 | 茶日
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