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展示について。
CHUBBYがオープンして3年半。

これまでに数々の個展やグループ展、企画展を開催し、
CHUBBYに多くの出逢いをもたらしてくれました。

展示会を始めた当初は、知り合いに声をかけたり、
企画展を多く盛り込んだりの日々でした。

それが数年すると、
展示を希望する方が数多く、
声をかけて頂けるようになりました。

本当に有難いことです。


代田橋というローカルな場所で、
しかも「作品を見せる」環境としては
不完全である、飲食店。

そんな環境にありながら、
拙い芯ではありますが、
「展示」に対するちょっとした想いがあるのです。


まずはCHUBBYの展示の土台である、「アートを日常へ」
アートを言葉で語ることではありません。

ボクが以前、勤務していたロンドンのギャラリーでは、
スーパー帰りの年配の女性が
まるで野菜を買うかのように
作品を買っていく。

それが、有名だろうが、無名の作品であろうが、
「これと、これ」
そんな感じで。


完璧にこの環境を再現することは出来ないにせよ、
近いものは創ることが出来ると信じているのです。

その実現に対しての飲食店の果たす役割は
非常に大きいと思います。

どうしても、興味のある方や同業の方のみの
集う傾向が強い、ギャラリーという空間。

対して、飲食店、特にカフェはその間口の広さによって、
おじいちゃん、おばあちゃんからお子様までご来店頂ける。

様々な方々に作品に触れて頂くチャンスがあるのです。

確かにそのほとんどの方々が、作品展には
興味のない方かもしれません。

しかし、個展を続けたり、時には企画展を組み入れたりして、
どこか1つでも、興味を持って頂く。
そうすると、
「次回の展示はなに?」
「今回のはいいね。」
そんな声がちらほら聞こえてきます。

それが続けることの成果ですよね。





その成果のもう1つが販売。
CHUBBYの展示は基本的にすべて販売させて
頂いてます。

もちろん「作品を売りたくない」という気持ちも
十分理解できます。

ただ、自分の表現の対価として、お金を頂き、
それで生活が成り立っていけば素晴らしいと思うのです。

ボクらも、飲食業というツールを使って、
好き勝手やって、生活させて頂いてます。

ですから、このCHUBBYという空間を
様々な「表現」を求める方にも
是非、利用して頂きたい。

まだまだ、微力です。
しかし、粘り強く続けていくことで、
振り返ってみれば、成果が上がっていたこともあります。

「作品を買う」「作品を売る」
これらはともに非常にハードルの高いものになってしまっています。

そこを変えていくために
まずは簡易な入口を用意したいと。
それが、
「作品を大切な人へのプレゼントにしよう」
ということです。

世界でたった1つのもの、
それも自分が選んだ愛しい作品。
もちろん自分のために、でも結構ですが、
これ以上ない、プレゼントになる、そう思うのです。

そんなところから、作品を身近に感じて頂く。
そこから広めていこうと、日々を積み重ねています。


「渋谷、青山、原宿にこんな場所があればね〜」
確かに展示を行う場所として、
代田橋よりも格段に魅力のある土地かもしれません。

ただ、代田橋だからこそ、
飲食店だからこそ、
地に足のついた発信が出来るのです。


そんな可能性に少しでも
何かを感じて頂けたら、
是非、 CHUBBYでの展示、
ご一緒に創っていきましょう。


あのとき、CHUBBYで展示してよかった。
あのとき、CHUBBYであの作品に会えてよかった。
そんな空間を丁寧に創ってゆこうと思います。

展示について。_c0154405_1640597.jpg

by chubblog | 2009-02-11 16:42
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