先日行われた、選考会。
審査にご協力頂いた、 アミイゴさんに総評を頂きました。 もちろん、tokyo park water 2009ブログのほうにも 公表しており、その他、選考にご協力頂いた方々のコメントなども そちらのブログで明日以降、更新していく予定です。 総評に関しては、chubblogでも お知らせしたかったので、是非。 ******************************************* 「虚ろな手触り」 まず始めに、審査は楽しかったです。 みなさんから送られてきたデザインデーターが出力され、 タンブラーに巻かれて並んでいる姿、ワクワクするものでしたよ。 審査委員の多くが実際にこのタンブラーを使う立場である 飲食店関係の方が多かったので、 ボクは職業にしているイラストレーターとしての視点と共に、 実際にこのタンブラーを街で使う1人の視点とでチョイスしました。 このタンブラーが使われるシチュエーションは東京に限られています。 ボクはちょくちょく地方に行くのですが、 その時の歩く早さと東京で歩く早さを比べると、 東京で歩くスピードがズイブン早いことに気がつきます。 そんな経験から、まずはズラッと並べられたタンブラーの脇を ススーっと歩いてみます。 そんな中で1本と目が合いました。 結局審査が終るまでボクの一目惚れは変わらず、 個人賞を決めるとしたらコレでした。 その次にコレを持って歩くこと、 コレを持って実際に給水機から水を補充すること、 その時のボクのポーズとかね、 お店の中でコレについて女の子とどんな会話になるかとか、 ともかく「コレ持っていてオレかっこいいか?」なんて しょうも無い視点で1点1点とご対面。 う~ん、なかなか恋に落ちないんだよね。 今ひとつ顔が見えて来ない。 何を考えているのか分からないタイプ。 「虚ろなアイツ」 そんな感じ。 「こんなんがカッコいいんじゃない」とか、 逆に、 「ボクがカッコいいと思うのはこれですから」「プチ、」 そんな感じ。 おいおい、もう1歩こっちに来てくれよ! そんな淋しい気分。 全体的にみんなソツなくキレイに仕上がっている、 しかし、あともうちっとのLOVEなり恋心が足りないかな? そんな印象。 “印刷され製品化される”というコンペの行方に、 ついマスの方ばかりを見てしまわなかったかな? 東京で生活している目の前の人ヒトリに対する イマジネーションは重ねられたかな? そんな印象。 ボトルの印刷がシルクスクリーンによるもの、 というレギュレーションの中で、 その意味を分かってなくて「エイ、ヤー!」と描いた感じで グッとくるものはあったけどね、、 とは言ってもですね、 審査員のみなさんと「まずは12本選んでみよう!」なんて かけ声のもと、 最初に意見の合った4~5本を並べてみたら、 なるほど!サア~ッと東京の心地よい風が吹き抜けたように 思いましたよ。 ヒトリヒトリが虚ろな存在でも、 こうやって集まると東京。 とても面白い経験でした! どんな展示方法になるのかわかりませんが、 ボクの感じた面白さが反映されたものであれば展覧会楽しみです! 最後に、ボクの“個人賞”としての1本とは巡り会いましたが、 もし“大賞”が設置されていたら“該当者無し”です。 逆に、まったくダメなものは1本もなく、 それぞれ可能性が詰まった作品でありました。 応募されたみなさんも、展覧会に興味ある方も、 是非展覧会場まで足を運んで、 ご自身の東京の街を歩くスピードで恋を見つけてみてくださいね。 小池アミイゴ ******************************************* 接客でも同じですねぇ。 まずは目の前の1人をいかに幸せにするか。 わかりやすく言えば、 好きな異性の子が来てくれたらどうするか? そんなとこからしか、動けませんよね、わたしたち。 そんな小さなコトが繋がっていって、 マスをつくっていければよいですね。 それにしても、いくつか、 温かなリアクションを頂いた参加者のみなさま、 ありがとうございます。
by chubblog
| 2008-11-28 21:19
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